今日からfamily!?


タケル先輩が加えていたタバコの火をテーブルの上にあった灰皿で消して、お菓子を食べ始めた。


そのタケル先輩の前で「俺にもくれ」と手を出しているもう一人の先輩。

未だにその先輩の名前がわからない。

だって誰も呼ばないんだもん。


そしてベッドではふて寝を始めた颯先輩。



あたしどうしたらいいの?

あたしがいつまでもここにいたらおかしいよね?

ていうか、脱出したい。

うん。脱出しよう。


「なにこれ!超うめーじゃん!」


もう一人の先輩がタケル先輩に貰ったお菓子を食べて興奮しだした。


「なにおまえ、これ食ったことねーの?」

「ねー!何で今まで教えてくんなかった!?」

「いや、知るか」


うーん。

話し掛ける隙が見当たらないぞ。


「おい、それくれ」

「は?やってんだろ?」

「持って帰って食う」

「は?ここで食えよ。てか、これ買ったの俺だぞ!」

「俺に全部よこせ!」

「やんねーよ!もうおまえにはやらねー!」

「なんで!ひどい!」

「これは俺のだ!」

「────うるせーな!黙れ!」


颯先輩がとうとう割って入りました。

我慢したほうだと思います、私。



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