桃染蝶
「イチヤ
いいかげんに・・・」
父が口篭ったのは、一夜の
瞳がキラリと輝いたから。
溜め涙・・・
唇の端をギュッと噛み締め
泣くまいとこらえて瞳に
たまった涙が今、一粒の涙
となり、頬を伝う。
「死ん、でんじゃねえぞ」
俺はただ、親父を家族の一員と
して認めてさえくれればそれで
よかった。
親父を蔑む貴方を
許せなかっただけ・・・
『イチ、寒くないか?』
いいかげんに・・・」
父が口篭ったのは、一夜の
瞳がキラリと輝いたから。
溜め涙・・・
唇の端をギュッと噛み締め
泣くまいとこらえて瞳に
たまった涙が今、一粒の涙
となり、頬を伝う。
「死ん、でんじゃねえぞ」
俺はただ、親父を家族の一員と
して認めてさえくれればそれで
よかった。
親父を蔑む貴方を
許せなかっただけ・・・
『イチ、寒くないか?』