D.C.R～Destiny's Child ROMANEC～ 3RD CODE:PRODUCT

「菜威斗～。何を考えてんの？」

やっぱし…はぁ～。この元気一杯の女の子は小学校からずっと一緒に居る雛野 結衣(ひなの ゆい)同い年で大学生だ。何度も言うが留年さえしなければ…俺も今ごろはハッピーキャンパスライフをエンジョイしてたはずなのに。
彼女の紹介もしなきゃね。髪は短く緑でいて身長は162cm位で高校の時は剣道部主将『鬼雛』って呼ばれてたな(笑)

ガツン…

「いったー!!」

結衣にいきなり殴られた…

「なんか、殴らなきゃいけない気がした。うふふ。」

顔は笑ってるがオーラが紫がかってるような…ストリート○ァイターの『○鬼』のうよな…そのうち『滅殺!!』とか言わないよな。

『何か言いたそうね。ふっふっふっ』

女のカン恐るべし…

『あっ』そう言えば何で高校に居るんだ？帰り道じゃないよな…？

「結衣は何で居るんだ？」

「あぁ、おじさんに渡しものがあるんだった。」

「渡しもの？」

「俺が渡そっか？」

「ううん、自分で行くわ。ちょっと待っててね。」

返事も聞かず走っていった。親父はここの学校の先生をしているんだが、あの年で校長だからすごいよ。あっ、良い忘れてたけど俺が通う学校『私立守之機械工学専門高校』だからもち会長がじいちゃん…笑っちゃうね。

「ぜぇ…ぜぇ…お待たせ。」

帰ってきたが、そんなに急がなくても…って思う。

さぁ、帰るかな。

二人でいろいろ話ながら帰り道を楽しく歩いている。二人は家が近いので帰り道も一緒の方向になる、この真っ直ぐな道も帰りのバスも一緒に乗って帰ることになる。
バスの中で結衣が話しかけてきた。

「明日は何か予定ある？」

「昼からなら別に構わないけど。」

「じゃあ菜威斗、昼からあけておいてね。」

「うん、わかった。」

僕は明日の予定が出来たので何するか考えていた。時間と言うものは短いもので、すぐに二人をのせたバスが家までの距離を縮めて行く。今日は時間が短く感じる。
バス停を降りて少し歩くと結衣の家についた。