藤井先輩と私。
「ほら、橋宮の分のチケット」


梶瀬君からチケットを受け取る。


「やっぱ、デスティニーランドで渡すよ。橋宮失くしそうだし」

とチケットをしまわれた。


「えぇー梶瀬君のいじわる!!」




ギンッ!!!!





ひどい殺気がして振り返ると、ユカが鬼の形相でにらんでいた。

口をパクパクしている。


「そ・れ・い・じょ・う・く・ち・き・く・な」



それ以上口きくな。



ユカはそう言っていた。


そうだよね。
いまからお付き合いをお断りしようとしている人に、そんな馴れ馴れしくしたらいけないよね。



駅までの道のりは、みんな無言で歩いた。



  


今から遊園地行くんだよね?
私たち…。


 



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