CL

幼馴染編





2011年の2月14日は月曜日だ。

なんの因縁か知らないけど月曜日だ。

平日がバレンタインなんて、神様とやらは絶対あたしに喧嘩売ってる。

あのバカがクラスの女の子にたんまりチョコ貰ってる姿を拝ませるなんて、神様とやらはいい度胸だ。

負けず嫌いのあたしが、その喧嘩を買わないわけがない。


なんて言い訳をしながら、鞄の横に置いたちょっと可愛い小さな紙袋を眺めながらため息。

ため息っていうか、深呼吸。

ベッドの上に座って、出窓に腕を置き、その上に頬を乗せて外を見る。

まだ出て来ない。今日に限ってあのバカは遅い。


っていうか、なんて言って渡せばいいのか。

義理チョコとか言ってみようか。って、そんなんクラスの女子に負け認めてるようなもんじゃん。

え、どうしよう。なんかいろいろ考えて勢いでチョコとか用意しちゃったけど渡す時どうしようなんてまったく考えてなかった。あたしはどんだけバカなのか。

あ、ってかこのちょっと可愛い小さな紙袋とかモロ“バレンタインチョコが入ってます”ってアピールしまくりじゃん。

どうしよう袋変えようかな。でもちょうどいい大きさの袋なんてあったっけ。ビニール袋ならあるけどそんなのヒドすぎだし…。

ああああこんな可愛い紙袋持って出て行ったらさすがのアイツも絶対気づくよいくらあのバカが鈍感でも絶対気づくよ気づいちゃうよ!




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