CL




「…むー。というか、暇ではないかね少年」

「いえ、まったく」

「暇ではないかね、少年」

「いえ、小指の爪先ほども」

「…………」

「すみません暇です」


実際はまったくこれっぽっちも暇などと言える状況ではないのだが、しかし会長の無言の圧力に押し負けてしまった。

黒髪の長髪、華奢な体型に150くらいの身長。白い肌に綺麗な猫目。

そんな美少女な会長にじーっと見つめられるなどしてしまえば、健全な男子高校生は否応なく首を縦に振ってしまうだろうと思われる。

例えば、俺とか。


「そうだろうそうだろう。わたしもちょうど暇だと思っていたのだよ!」


と、可愛い顔を更に可愛くもうそれは背景も霞む程度には可愛く笑う会長に思わず見惚れそうになる。っていうか見惚れた。

いや俺はまったく暇じゃないけどね!

むしろ人生の暇だったという時間をすべて今に持ってきたいくらいにはヤバい状況に居るけどね!

っていうかこの大量の仕事を全部一日でやってしまえと言った会長の目が「もし終わらなかったら自主規制」みたいな大変危ない目をしていたから今の俺は死に物狂いで仕事を終わらせたい感じなんですけどね!

会長マジ怖い!かわいいけど!





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