風神Ⅱ

体育祭





今日の天気は雲一つない快晴。




あたしの隣には闘志に燃えた旭。




服装は珍しく体育着。










「ねぇ、聞いていい?」




「どうしたの?真城ちゃん」




あたしの質問に振り返ったのは暑さを感じさせない空良だった。




「体育祭って六月にやるものだっけ?」




あたしはこの炎天下の中汗を拭いながら言った。




あの種目決めからわずか一週間、季節は梅雨真っ最中。




「まぁ、新入生歓迎会も入ってるし、親睦を深めようって意味らしいよ。」




空良は笑いながら言ってくる。




正直笑えない。








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