風神Ⅱ
「おーい!!真城!!」
遠くの方で氷真があたしを呼ぶ声がした。
あたしはその声を頼りに何とか自分のクラスへたどり着いた。
「遅せぇよ真城!!」
「ごめん。」
氷真の言葉をあたしはてきとうに流す。
後ろで氷真がぶつぶつ言ってるがあたしと紫音は無視した。
しばらくすると、朝礼台に大五郎の姿がみえた。
「よーし、全員揃ったな。開会式始めんぞー。」
何ともやる気のない挨拶だ。
大五郎らしい。
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