風神Ⅱ




「…どうしよう。」




なすすべがなくあたしはその場に座り込む。




出口がない以上どうにかして風雅達に連絡をとるしかない。






ふと、風雅達にもらった黒い携帯を思いだした。




急いでポケットをあさぐる。




…が、



「…………ない。」




どうやら黒蛇の奴等にとられたようだ。














その代わり出てきたのは傷のついていない白い携帯。




どうやらこっちの携帯には気ずかなかったらしい。




急いで携帯を開くと残念ながら圏外の文字が浮かぶ。




「………はぁ。」




小さな希望も簡単に打ち砕かれた気分だった。










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