風神Ⅱ
「真城―。心配したんだぜ?ほらおいで」
馨は両手を広げておいでとあたしを呼ぶ。
まぁ、行く気はないが…
「いい加減にしろ、それよりちゃんと連れて来たのか」
質問ならと語尾に?つけようよ風雅…
馨ははいはいと言ってソファーに座る。
「連れて来たに決まってんだろ、今下の奴等と遊んでんだよ。」
元気があっていいねぇ、と言いながら笑う馨。
「俺らも行こうぜ!!」
大と力が部屋から出ていこうとする。
「待て話が全部終わってからにしろ、旭馨ちゃんとこの部屋に連れてこい。」