風神Ⅱ
悪戯半分で族のパソコンに侵入してるからって、黒蛇なんて危ない連中には手をだしていない。
手を出した族の中にも黒蛇の同盟や傘下なんてなかった。
どこで足がついたんだ。
黒沼を睨むのを辞めないまま俺は考えていた。
「安心しろよ。報復とかじゃねぇ。」
俺の心を読み取るような黒沼の発言に少しホッとする。
「じゃぁ、俺に何の用だ。」
黒沼の眼をじっと見つめながら問う。
「率直に言わせてもらうぞ…
お前、黒蛇に入れ。」