風神Ⅱ
「あ~ぁ。笑った笑った。」
あれから5分後…
ようやく皆の笑いが収まり(最後まで笑い転げたのは勿論あの双子)あたしの機嫌は最悪だった。
「真城、炎神知らなかったのか」
旭の問いにあたしは頷く。
「安心しろよ。車のエンジンに突っ込むわけじゃねぇから。」
馨はあたしの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「しっかし、あんな真顔でそんなこと考えてるなんて。」
「真城って器用だね。」
器用とかいう問題じゃぁない気がするんだが…
双子の言葉はこの際スルーだ。
「で、エンジンってなんなの?」