風神Ⅱ
「あいつら、薬も女にも手出さない間ともな奴等なんです。あいつらにも仲間を教えてやりたいんです。」
修人はそう言って頭を下げた。
無理矢理入らされた黒蛇だけど、二年間なにも感じないわけじゃない。
きっといろんな葛藤があったんだ。
「あたしからもお願いします。」
気がつけばあたしも頭を下げていた。
「別にいいぜぇ。」
「「え?」」
軽すぎる承諾の言葉に二人で勢いよく顔をあげる。
お前ら仲いいななんて言いながら尾方さんは笑っている。
「いいんですか?」