風神Ⅱ
その時、誰かがあたしの頭の上に手をおいた。
顔を上げると、そこには…
「風雅…」
風雅はあたしの頭を優しく撫でてくれていた。
「今じゃなくてもいい、俺等を信じろ。」
風雅は真っ直ぐにあたしの目を見た。
真剣でそれでも優しさを含む目が今のあたしには辛かった。
「………ごめん。」
あたしはそう言ってまた俯く。
「ごめん…ごめん…」
あたしはその言葉を繰り返す。
悔しさで、シーツを握りしめる。
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