Give Me Smile―新撰組と氷姫―
書類の多さに驚きながら、適当な場所に腰を降ろすと、今度は仄かに墨の匂いがする。
副長のお仕事はやっぱり大変なんだ。
「神崎。もう体調は大丈夫なのか」
「…はい」
さっき沖田さんとやりとりしていたせいか、土方さんが確認事項のように聞いてきた。
それに頷いて肯定すると、隣に座っている沖田さんにじーっと見つめられる。
多分、あたしが薬飲まなかったからだろう。
それに、お粥も一度だって食べなかったし。
もう治ったんだから、そんなに心配しないでほしい。
心配する、なんて…大きなお世話だわ。