Give Me Smile―新撰組と氷姫―













「あかん。もう、うち…なんでこんな阿呆なんやろ…」



新撰組・屯所。
土方さんの部屋にて。


今日の1日の内容を土方さんに報告しつつ、初日から愚痴を零しております。


だって。
だって…。

うち、自分がこんなにも物覚えが悪いと思わんかってんもん…。



「まあまあ、雪さん。最初から上手な人なんていないですよ」


「や、山崎さん…!」



ため息をついてどんよりしていると、山崎さんが助け舟を(若干苦笑いやけど)出してくれた。


なんか、関西弁消えてるけど!

あれはやっぱり演技やってんなぁ。



「はっ。まさか初日で店主に怒られるのはお前くらいだっての」


「うぅ…。酷い、土方さん…」



鬼!
土方さんの鬼!

土方さんから優しい言葉なんて、これっっっっぽっちも期待してないんやから!


寧ろ、優しかったら明日の天気は大雨決定やっ!


あの後。

右喜衛門さんに品物を見せて貰って、値段を覚えててんけど…。



「まさか、1日費やして3品しか覚えてこれねぇって…お前頭がおかしいんじゃねぇか?」


「──っもう!酷い!山崎さん、土方さん酷いですっ!!なんとかして下さい!」


「…副長。これ以上雪さんを苛めないでくれますか?」


「あ?」



さっすが山崎さん!

うちだって今日一生懸命頑張ったのに、こんなに意地悪に言わんでもいいと思うねん。


いや、うちが阿呆なのが全部悪いと思う。

やけど──



「──せめて、3品『しか』覚えることができなかった謎の凄さを褒めてやって下さい。明日もこんな調子じゃ困りますんで」


「………山崎さん…酷いです」


「お前、意外に毒舌なんだな」



前言撤回!

山崎さんも嫌いになりそうや。







< 266 / 266 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:22

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

スリーポイント

総文字数/18,358

恋愛(純愛)63ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
いつも部屋の窓から 見える小さな公園。 そこはバスケットゴール しかない寂れた場所。 だけど、あなたがいるだけで こんなにも輝いて見えるし…、 胸の辺りがぽかぽかする。 この気持ちは……、 一体なんなのだろう? 引きこもり少女 森本果歩(モリモト カホ)17歳 × バスケット少年 沢木翔平(サワキ ショウヘイ)16歳 あなたが私に 教えてくれた愛のカタチ。 私の愛のカタチは… どんなカタチなのだろう?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop