365日+1日、飾らない言葉をさがして。< 短編集 >
「 もう、仕方ないなぁ。 」


ほどよい大きさにして…

< あーん >
と口をあけて待っている純平さん。
なんだか…
可愛くて抱き締めたくなる。


「 あーん。 」
純平さんの口まで運ぶ

ワッフルが最後になったときに
私の手を捕まえてワッフルを持っていた指をなめなめしながら


「 ほのかは指まで美味しいんだね。 」


純平さんの言葉に赤面していく
顔の温度を感じながら
手を動かせられないでいる私に微笑みながら…


「 ねぇ、
ほのか ノドかわいたね。
コーヒーほしいなぁ。 」

缶コーヒーを差し出すと


「 ほのかが、ボクに飲ませてくれないのかな? 」

きゃぁぁ…
純平さんのおねだり顔は、
可愛くて大好きで負けてしまう。


ほんの少し口にふくみ純平さんの口へ…

上手く出来ないから、
少しこぼれるコーヒー。


「 ほのか、
コーヒーめちゃくちゃ美味しいけど、
まだまだ練習しなきゃね。
ボクがちゃんと教えてあげるからね…。 」


今日も
ほのかは、純平さんの甘い言葉に…
いっぱいいっぱい。

もう少し勉強してから…

いつか、
ほのかを…。




end
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