龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】
「本気? 僕としては嬉しいけど」

「問題がひとつあるの」

「何?」

「みんながどんなデートするのか知らないの」

圭吾さんはプッと吹き出した。

「僕も高校生の女の子が望むようなデートはよく分からないな。友達にきいてみたら?」


そうか、その手があったか


「でね、志鶴」

「なぁに?」

「僕も今もう一つ問題を抱えてる」

「本当? 何?」

「どう誘ったら今夜もここで一緒に寝てくれる?」


アイスクリームのへら、飲み込みそうになった。
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