龍とわたしと裏庭で②【夏休み編】

何か違う


やっと二人っきりになって、約束通り服や靴を買ってもらった。

選ぶのは楽しかったし、圭吾さんも楽しんでた。


そのままお店で新しい服に着替えて

『かわいい』と圭吾さんに言われ

嬉しいけど

やっぱり『彼氏』というより『お兄さん』みたい



レストランでおいしいパスタ食べて

学校の話をして

友達の話をして

圭吾さんは微笑んで聞いてくれるけど

『彼氏』って自分の話はしないもの?



「どうした?」

「んーん、別になにも」

「浮かない顔してる」

「わたしたち、兄妹にしか見えないかもって思って」

「他人からどう見えるか重要?」

「そう言われるとなぁ……重要ではないけど」

「志鶴はすぐ僕を『兄』の枠に入れたがるね」

圭吾さんはスッと目を伏せた。

「僕の恋人になるのはそれほど考えられないこと?」

「圭吾さんがどうってことじゃないの。誰かの恋人になってる自分が想像もつかないだけ。でも、いつかそうなるとしたら相手は圭吾さん以外に考えられないけど」
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