霊務・ザ・ファイナル(霊務4)
「え……眠り猫君。このお方は知ってるのかい?」
オッサンが聞くと、コクリと頷く。
「ウム。家康様の守護神と言えば虎だからニャ。白虎は我が輩とも繋がりあるぞ。なっ」
「ウム……」
おお……
あの話しかけにくいNO1の男、獅死雄に対してそんな気さくに話すなんて、どうやら本当のようだ……
更に眠り猫は、獅死雄に絡む。
「ん? ニャんだ? いつもみたいに、我が輩の喉触らんのか?」
…………
一瞬空気が凍った。
本人はおろか、誰も何も言わない。
何か……
よく分からんが……
聞かなかった事にしなければならない。
少しして、その話題を蒸し返さないように火鳥が口を開いた。
「ほ、ほら。見えてきたぞ」
皆が見上げるそこには東照宮。
ようやく、元の場所に帰って来たようだ