霊務・ザ・ファイナル(霊務4)

「ああ、そうだ。今日は祭りの日だ。人間界での祭りは霊の祭りでもあるんだよ。大抵霊を敬う行事が行われるからね」











つまりはこの霊達はお客さんではあらず、ただの通行人。


いや、通行霊。










それを知った礼子は、ついに我慢の限界を突破した。











「キーーーー! ぬか喜びさせてコイツらー!」











グッ!









礼子は、たまたま目の前を通過したバキュームカーの右前輪に金縛りをかけ、車をスリップ横転させた。









キッキー!!


ゴカシャン!!


ビチャア!!!!!!











そのまま倒れた拍子に飛び出た大量の人糞が、通行人及び通行霊にかかった!












その場にいる全員、突然自分の身に何が起こったか理解できず、臭いを漂わせながら呆然と立ち尽くす。










「キャハハ! みんなバッチイ」










「ウォイ! 止めろ、そこの悪魔!」
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