あきれるくらい側にいて

　
「それでは後ほど……はい、お願いしまーす」


話を終えて受話器を置くと、いつの間にか真横にハルが立っていた。


「どうしたの？」

「サクラさん、ランチ行きましょう！」

「え」


顔を見上げる……と、その隣にはもの凄い形相をしたリンちゃんが立っていて。


「ちょっとハルくん、どうしてサクラさんを誘うのー!?」


そうだよ。どうして急にあたしなわけ？


「あたし、午後から開発だから」

「オレも同行するよう課長に言われてるんで」

「リン、そんなの聞いてないー！」


なに？ この修羅場にも似た状況は。
もう、勝手に巻き込まないでよねっ。