Pure
ていうか、元カノが亡くなったのに、
どーしてこんなに明るくできるんだろう・・・。
やっぱ、すごいね。
広海は広海なりに、心配かけないように、
迷惑掛けないように明るくしてるんだろうな・・・。
「美沙今、何でこんな時まで明るいんだろうって思ったろ?」
「な、何で分かるの!?」
「んー・・・何となくかなあ。表情とか?」
「あたしそんな顔してた!?」
「いやいや。まじで何となくだから」
「何それっ。エスパーじゃん(笑)」
「ちげーよっ(笑)」
そう言って笑った後、
広海の顔がちょっと真剣になる。
「俺さ、人が死ぬの慣れてんだー。だから、すぐ立ち直れる。だけど、今回はさすがにちょっとこたえけどさ。俺のせいじゃん、って思った」
「うん・・・」
「でも自分責めても意味ねぇじゃん?俺が直接殺した訳じゃねぇって、理屈かもしんねぇけど」
広海は空を見上げる。
「美月さ・・・クスリやってたみたいなんだ。
俺知らなくてさ・・・。
何度もやめようって思ったらしいんだけど、
体がきかなくて。
友達に話して、そしたらみんなやめろ!って止めてくれたのに、
何度も手出して、誘惑に負けて・・・。
いつも情緒不安定で、助けてほしくて。
そんな美月から、みんな離れて行った。
家族からも友達からも俺からも見放されて。
耐えきれなくて、俺んとこ来て狂ったようにわめいて、
そしたら何回も別れ話されて、
リスカするフリすればいつもなら、
俺が許してくれるはずだったのにまじで別れることになっちゃって。
そっから手切って、睡眠薬オーバードーズ。
家族も友達も恋人も、全部失くして。
死ぬしか思い浮かばなかったんだろうな・・・。
最後に死ぬ前に小さなメモに、
『今までありがとう。みんな、最後まで迷惑掛けてごめんなさい。あたしは、もっと愛されたかったです』
って書いて涙流しながら死んだんだって・・・。」