ツン×ツン オカルト同好会【MENS企画】
「ってわけで、よろしく。」

「えっ、何が?」

護君、話を勝手に進めないで。

「陽ちゃんの霊を成仏させてあげて…。見ていると、悪戯しながらも陽ちゃんは、淋しそうだったから。」

「護君は、その子がハッキリ見えるの?」

「ああ。有沙さんの後ろにいる守護霊も見た事もあるよ…。マンモスだよね。」

驚いた、ホントに見えているんだ…。

よし、人の霊は初体験だけど、護君の為に頑張るぞ。

「除霊する時は人が少ない時がいいな。」

「それは無理…。陽ちゃんの霊が出るのは、満員電車の中だけだから…。」

護君は、天井を見上げた。

な、なんでよ…。

「陽ちゃんは、『満員電車の中っていいね。人前では恥ずかしがる、まー君と、堂々とピッタリできるから…。そう思ってるカップル多いと思う。』って、よく言ってた。」

護君が私の心の声に答えてくれた。

それで、カップルを狙うのか…。
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