ティッシュに涙と少しの残骸
勘違い
なんだか猛元気なかったな。大丈夫かなぁ…

「今日はほんとにありがとう。真雪も喜んでいるしね」
【彼のお陰なんです。立ち直れたのは】

おばさんはふうっと笑って私の手を握ってくれた。泣きたくなるくらいにとってもあったかくて優しい。

「素敵な彼氏で良かったわね。きっと真雪もそう思ってる」
【えっ。あ、あの…】

違いますって言おうとしたら由紀からメールが届いた。

「ほら彼氏なんでしょ?行ってあげたら?」

嬉しそうに、ほんとに嬉しそうに微笑むおばさんに否定してがっかりさせたくなかったから猛は彼氏ってことにしとこう。

【じゃあ、また来ますね。お邪魔しました】

一礼をしてドアを閉めたら眩しい光が私を襲った。猛の家に寄ろうか迷いながら歩いてたら不意に声をかけられた。
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