幸せの残量─世界と君を天秤に─
「どうして離れていくなんて決め付けるんだ」
「だって、……」
永遠なんてこの世には存在しない。
特に私は他人よりも短いのだから。
「それが馬鹿だと言っているんだ」
「ちょ、そんなにバカバカ言わないで……」
「俺が、一度手に入れたモノを手放すと思っているのか」
そう、鼻で笑って言ったんです。
そんな顔でさえ綺麗だと思ってしまうなんて。
どれ程この人は私の中に入ってくるんだろう。
でも、その一言で不安が消えてしまう、そんな私が一番予想外なんでしょうね。