ヤクザに愛された女 壱
暖かい家族


誰も居ない。


あたしはそれを確認すると立ち上がった。


「…いっ…た!」


立ち上がった瞬間悲鳴を上げるあたしの体。


「…ははは」


あたしはもう一度そこに座り直し狂った様に笑った。


もうどうでもいい。


あたしの人生そんなもん。


生まれた意味があるならそれはこの汚い組員の性欲を満たす道具。


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