ヤクザに愛された女 壱


「梨華…お前中だしされただろ?」


龍二さんの手が止まりあたしの背中をぽんぽん叩くようになった。


思い出したくないけど…


「…うん」


確かにあの時、
あたしはあいつらに中だしされた。


「あした、病院行くぞ」


「…うん…」


あたしの気持ちは沈んだまま龍二さんをみた。


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