ヤクザに愛された女 壱


真っ暗な部屋の中沈黙が続いた。


そして、


「…あぁ」


そう答えた。


龍二さんは鋭くも無く、
さっきの妖艶の含みもない、


いたずらっ子のような笑顔をあたしに見せた。


「…はぁ…」


あたしは仕方ないとため息を漏らし龍二さんの待つベッドに入った。


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