ヤクザに愛された女 壱


考えれば考えるほど
あたしの覚悟とは裏腹に不安が見え隠れする。


なにもできる事が無い自分が醜い。


ただ、黙って見ているだけは絶対に嫌だ。


「…行かなくちゃ…」


そう思ったら最後、


あたしは龍二さんに置き手紙を残し部屋を飛び出した。


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