ヤクザに愛された女 壱


下ろして欲しい。


そう言いたいけど後が怖い。


…………あたしって、
こんなにも弱い人間だっけ?


そんな事を考えていると
止まった車。


「降りろ」


「………」


低い声をだす男に
あたしはめまいすら感じた。


「…………」


「………」



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