ヤクザに愛された女 壱


「たのしそうだね。」


真也はあたしにそういいニッコリ笑うとゆっくりと外に出た。


そして動かない人が一人。


偉そうに黒ソファーに座りあたしをジッと見据えてる龍二さん。


「龍二さん?」


あたしは静かに近づくと、


「約束、覚えてるか?」


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