ヤクザに愛された女 壱


「…………」


あたしの声に男は止まり
あたしの方に向き直った。


電気が付いて明るい廊下。


あたしは初めてその
男の顔を近くでみた。


冷たく、冷めた瞳に
整った鼻と眉、


そこに浮かぶ薄い唇。


そして綺麗な少し明るい茶色の
髪を綺麗にセットしてある。




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