ヤクザに愛された女 壱


「…な…にこれ…」


あたしはその多さに
開いた口が閉じなくなった。


「…口閉じろ」


そんなあたしに冷たい視線を
送りながらつぶやいた。


「………」


そんなあたし達を見て、
ここにいたみんなは息をのんだ。


「龍二さんが…」


そんなメンバーの声なんて
あたしには届かなかった。



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