オトナな初恋
『どうなの?』

『二人の関係は?』


大勢から一斉に質問され、困っている時だった。


『もう、いいじゃないの。桜井さん困っているでしょ?』


助け船を出してくれたのは、笹岡さん。


『え〜、でもぉ。気になりません?』


『二人が、どんな関係だろうと、私達は、騒ぎ立てずに暖かく見守ってあげなくちゃ。ね?桜井さん。』




た、助け舟ではないの!?


『じゃあ、やっぱり…
どっちから!?
どっちから、好きっていったの!?』


キャアキャア言いながら聞いてくる先輩達。


『だから!暖かく見守ってあげなさいってば。』


『えー!?』

ブツブツ言いながらも、諦めて離れて行く先輩達。


『噂とかしちゃ駄目よ?それで仕事に支障きたすと、私達にまで影響が出てくるから。』


釘を指す笹岡さん。


『わかってますよ―。桜井さんの代わりに早坂主任の仕事手伝うなんて、まっぴら御免ですから。』


ね―。と頷き合うみんな。


そのまま着替えを終えて更衣室を出ていった。



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