オトナな初恋

キス

「関口主任、手…痛ッ。」

でも全然緩めてくれない。

『さっき言った事本当?』


「…え?…」



『僕が告白したら女の子はオッケーするって話。』



「…どうしたんですか?あの、離して下さいッ。」



もう片方の手でなんとか引き離そうとした。
でも、全然とれない。



『僕が好きなのは、君だよ。桜井さん……亜希ちゃんが好きなんだよ。』



真っ直ぐに私を見て言う関口主任に驚いた



『気付いてなかった?入社した時から、気になってたよ。一緒に働ける事になって、嬉しかったし、これからもっと仲良くなって、僕の事知ってもらおうって…なのにどうして?』



そう言うと残っている私の片手も、掴み、壁に押し付けられる。



「やッ!は、離して!!」


『…どうして、他の子が好きだって思うの?他の子と上手くいくように応援するなんて言うの?…どうしてッ…』



「いやッ!!お願いッ 離して…!」



『…どうして…早坂なんだよッ!?』


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