幼なじみ物語2
大輔が嘉津の家に行ったという予想は、ほぼ確実なものとなった。


俺は母親に声をかけた。


「大輔いつ家出た?」

「ついさっきよ」


俺は碧依の方を向いた。

すると碧依も、俺をじっと見上げていた。


「じゃあ走れば間に合うな‥碧依行くぞ!」

「うんっ!」


俺は碧依と一緒に家を飛び出した。


嘉津の家までの道を、がむしゃらに走った。


お願いだから大輔、まだ嘉津の家に着かないでくれ。

碧依が今、気持ち伝えに行くから。


俺は間に合うことを祈りながら、ひたすら走りつづけた。




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