幼なじみ物語2
第四章
3月が終わり4月になると、すぐに入学式がやってきた。

俺は、大輔と碧依と3人で、クラス割りを見た。

碧依と同じクラスになれますように。そう祈りながら。


「あっ、あたし2組だ」


碧依が自分の名前を見つけて声をあげた。
俺も自分の名前を探す。

高村悟。2組にその名前を見つけた。


「俺も2組だ」

「ほんと!?あっ、百合もだ!やったぁ!」


碧依がクラス割りを見ながら嬉しそうに言った。

俺も嬉しかった。碧依と同じクラスだ。

俺の祈りが神様に届いたんだ、なんて。




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