究極の選択 いろんな恋の形
光汰ver

no,1













一気に皆の空気が変わり
視線が私に降り注ぐ。

「えっと…」

座っていた徹が立ち上がり
座って、と仕草で示した。


私は言われるままに座って
おそるおそる4人を見上げた。

4人とも、優しい顔をしていた。

かといって笑顔ってわけじゃない。
微笑んでるわけじゃない。

すごくすごく…

「…………っ」

また涙が止まらなくなった。

なんてみんな優しいんだろう。

みんなに告白されておきながら
自分の心もはっきりしなかった私を

こんなにも優しい心で
受け止めてくれようとしている。



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