出会いは密室で[完]
自分の名前を呼ばれて
少しの間我に返るあたし。
「冴美ちゃん...」
「大丈夫...?顔真っ青だけど…」
「優科のお母さんが...交通事故に、遭ったんです」
一瞬言うのをためらった茉那だけど、
あたしの代わりに伝えてくれた。
「交通...事故……?」
「今からお母さんの病院に行くところです」
茉那は冴美ちゃんに会釈をして、
あたしの肩を持ったまま
先生についていく。
その間もずっと
変な心臓の音は止まなかった。