出会いは密室で[完]
「どうしたんだろぉ...」
隣で呟く茉那を横目に、
溜息をつくあたし。
「お、優科っ」
突然自分の名前を
聞きなれた声で呼ばれたあたしは
「南っ」
と、
見えもしない相手の名前を
無意識のうちに呼んでいた。
それと同時に
誰かを囲うようにしてできた
人だかりが、
段々周りに拡散していく。
すると、おそらく
囲の中心にいたと思われる人影が、
あたしの視界に映った。
やっぱり……。