出会いは密室で[完]
急に周りの様子が気になって、
指と指の間の
狭い空間から目をのぞかせると
知らないうちに
さっきのオーディエンスは
ほとんどいなくなっていた。
...てゆうことはなんだ。
ここにいるのは
あたしと、南と、茉那と...
桐野くんだけってこと?
なんか...なんか...
「ごめんッ!!!」
「ちょ、優科っ?!」
誰に謝ったのか分かんないけど、
とにかくあたしは
大声で叫んで
校舎の方へ逃げるように駆け込んだ。