出会いは密室で[完]
『図書室』。
そう示されたプレートを見上げる。
「いる…かなぁ……」
そーっと扉を開けて、
ひっそりとした図書室の中に入り込んだ。
割と広いんだなこの図書室...。
呑気な事を考えながら
お目当ての人物を探していた。
ドキッ...。
い、いたぁぁ……。
ホントにいたよ…。
常連って言ってたから
来てみたんだけど...。
まさか
こんなに早く会えるなんて...。
あたしの『お目当て』。
それはもちろん...桐野くん。