No.▼1
「じゃあ、あたしも帰ります」
「駄目っ、冷やすのが先」
無茶言わないで、
眉をしかめながら
神山先生はふう、と溜息をつく
あたしは涙が止まらない目を
押さえて
ぃーです、と言い放つ
早く帰りたい、
スクバを持って
立ち上がり一礼をして
すぐあたしは出口に歩いた
がたん、
「ちょっと、さっきの聞こえてた?」
「自分家でやるからいいです」
神山先生が椅子から
立ち上がる音と同時に
不満気な声