飼わせてあげるよ【BL】


「いつも俺にされてる事を
 すればいいだけじゃないか」

そう言って、向けらる彼の視線は、
中身の入ったペットボトルと皿に移動。


ああ、なるほど。


俺は器に飲み物を注ぎ、
それを彼の前に突き出した。


「飲む?」

「……睦月くん?」


睦月(むつき)くんと、
くん付けで彼が俺の名前を呼ぶ。

こういう時は、不機嫌か
何かを企んでいるとかそんな感じだ。

平常時は呼び捨てか『君』とだけ。


今はどっちなんだろう。

< 22 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop