管理人C

いたずらされる電話

10:00

次の訪問者が来るまで一息ついていると、突然
黒電話がけたたましく鳴り響き、私は背中をビクつかせながら
受話器を耳に当てた。


「おお、Cか。今日は新入社員の歓迎パーティが広場であるんだぜ。今日の仕事は午前中で閉めて支度しろ。2時からだ」

野太い声。管理人Aからの電話だった。

「ええ、先輩。広場の場所はどこですか?」

「ん。机に地図が載ってあるだろ。真ん中にある円い部分だ」

「はい、確かに。では2時までにそちらへ伺います」

「おお。じゃあの」

ぷつんと声は途切れ、黒電話は沈黙した。

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