管理人C
やはり私は、場にそぐわないまずい反応をしてしまったのではないだろうか?

「さっぱり分からない」
「はあ……」

そうしていると、
不気味なきぐるみを着た人が、風船を一通り配り終えて、
こちらのほうへ向かってくると、私に話しかけてくる。

「どんぐりのひとか。はやく手伝ってくれ。ひとりでは大変だ」

私は戸惑うも、とりあえずホイホイついていった。

「助かるよ。さあ、みんなにどんぐりをくばってくれ」


いわれるままに、私は手に持っている紙袋からどんぐりを取り出し、
子供に配り始めた。
「わーい。どんぐりだぁ」
「わーい。わーい」


どこにでもいる、普通の子供で、どこか違う点を挙げるとしたら、
みんな子供らしいお面をつけて顔を隠している?くらいだった。
でも、私には、機械音のような、ひどく機能的に振る舞う異様な
光景に見えたのだった。


Dが、注意深くこちらを見ている。
おそらく、気ぐるみを着た人と同様、私も似たような印象でみて
困惑しているのではないだろうか?


ああ、そうではない。きっと、その場に順応して対応できない
私をみて、あざ笑っているのだろう。


人なんて、口に出さないだけで、みなろくなことを考えない。


そんなものだ。







< 40 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop