藍色の砂



『コウくんの気持ちに応えて
あげれないことが…すごく苦しい
んだよ…。辛いの…。』



頼むよ。
それ以上言わないでくれ。
本気で押し倒して
しまいそうなんだ……。
必死でこらえてるんだよ。



ボクの想いとはウラハラに
キミの声は加速を増して
隅々まで心を掻き乱していく。





『陽とは……別れようと思う。』





『えっ…?』





今、なんて…?
聞き違いじゃないよな…?



『こんなの…苦しいから。
ちゃんと言わなきゃって思って…。』











< 148 / 201 >

この作品をシェア

pagetop