藍色の砂




なんだよ……。



簡単に見抜くなよ…。
ボクだって
まだ自覚してないのに…。
嫌でも自覚しなくちゃ
ダメじゃんか…。



見事に見抜かれてしまったボクは、
何も答えられなかった。



心のどこかで
微かな異変に違和感を
感じながらも
認めたくなかったのに。



たかがボクに向けられた
満面の笑みに
有り得ないくらい
胸が高鳴って
思考を掻き乱してく。



仕草の一つ一つが
妙に色っぽくて
それでいて
あどけなく笑う。



ほんの二、三回しか
面識がないのに、
この胸の
ざわつきは何…?



これからボクはどうなるの?










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