未遂探偵J
~予感から実感へ~
『PM3:00~大塚冴子のアパート前~』

「…ここが彼女の住んでいるアパートか…彼女の部屋は…」

(104号室…あれ?…カーテンが閉まっている…なんだ?コレ…写真だ…それにこのマジックの文字…とりあえず表に回ろう…)


ジョーは裏から表へと回り込みドアをノックした。

「コンコン…ジョーです。大塚冴子さん…いますか?」

(…いないのかな?)

「…ガチャ…」

「…Jさん!…ワタシ…ワタシ、恐いです…」

部屋から冴子が出て来てジョーにしがみついた。
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